和室から洋室へのリフォーム費用相場|6畳でいくら?静岡市の実例付き

「使っていない和室、洋室にしたらいくらかかるんだろう?」

実家を相続した方、賃貸に出したい大家さん、和室が物置になっているご家庭から、いま一番多くいただく質問です。静岡県東部で内装施工を続けてきた私たちが、工事内容別の費用相場と、実際の施工例(静岡市・築40年アパート・約40万円・7日間)を工程写真つきで正直にお伝えします。

和室を洋室にしたい人が増えている理由

ご相談のきっかけは、だいたい次の3つに集約されます。

  • 実家を相続したが、和室ばかりで住む・売る・貸すの判断ができない
  • 賃貸に出したいが「和室は借り手がつきにくい」と言われた
  • 畳の張替え時期が来て、どうせなら洋室にしたいと思った

とくに賃貸では影響が大きく、同じ間取りでも「和室6畳」と「洋室6畳」では検索での反応が変わります。畳は数年ごとの表替え費用もかかり続けるため、長く使う部屋ほど洋室化の費用対効果は高くなります。

工事内容別の費用相場(6畳基準)

「洋室にする」と一口に言っても、どこまで手を入れるかで費用は大きく変わります。部位ごとの目安がこちらです。

工事内容費用目安(6畳)ポイント
畳 → フローリング9万〜18万円畳撤去・処分+下地調整を含む。洋室化の核
畳 → クッションフロア・フロアタイル6万〜13万円賃貸の定番。フロアタイルは木目の質感が高くキズに強い
砂壁・繊維壁 → クロス8万〜15万円下地ベニヤ+パテ処理を含む
天井 → クロス・塗装3万〜8万円板張り天井を活かせば0円も可
押入れ → クローゼット8万〜20万円扉交換のみなら5万円前後から
ふすま・障子 → 洋風建具1ヶ所 3万〜8万円枚数が多いと総額に響きやすい

上記は材料費+施工費の合計目安です。畳の下の下地(根太・合板)の状態や、壁下地の傷み具合で変動します。正確な金額は現地確認のうえでご提示します。

床|畳からフローリング・フロアタイルへ

洋室化の中心になる工事です。畳(6畳で6枚)の撤去・処分から始まり、畳の厚み(約55mm)と新しい床材の厚みの差を下地で調整してから仕上げ材を張ります。床材は大きく3択です。

  • フローリング 質感・耐久性のバランスが良い定番。無垢材は質感が高いぶん費用も上がります
  • フロアタイル 木目柄の塩ビタイル。キズ・水に強く質感も高いため、賃貸や子ども部屋に人気
  • クッションフロア 最も安価でクッション性あり。柔らかいぶん家具の跡はつきやすめ

「畳の下がどうなっているか」は開けてみないと分からない部分で、ここの状態が費用のブレ幅になります。築年数が経ったお宅ほど、解体当日に下地を確認してから進める誠実な業者を選ぶことが大切です。

壁|砂壁・繊維壁・聚楽壁などの塗り壁からクロスへ

和室の壁は、砂壁・繊維壁・聚楽壁・じゅらく調など「塗り壁」であることがほとんどです(見た目や手触りだけでは種類の判別が難しいこともあります)。いずれの場合も塗り壁の上に直接クロスは貼れないため、ベニヤや石膏ボードで下地を作ってからクロスを貼ります。この下地工事があるぶん、洋室のクロス張替えより費用がかかります。

また、柱や長押(なげし)を見せたまま仕上げる「真壁(しんかべ)」と、柱ごと隠して面一にする「大壁(おおかべ)」で費用と印象が変わります。大壁にすると完全な洋室の見た目になりますが、下地の組み方が増えるぶん費用は上がります。クロスの種類や選び方は クロス張替えの費用相場の記事 で詳しく解説しています。

押入れ|クローゼット化は「どこまでやるか」で幅が出る

同じ「押入れ→クローゼット」でも、内容によって費用は大きく変わります。

  • 扉だけ折れ戸に交換 5万円前後〜。見た目の洋室感は一気に出ます
  • 中段を撤去してハンガーパイプ設置 8万〜12万円。コートやワンピースが掛けられる収納に
  • 内部の下地・クロスまで一新 15万〜20万円。湿気がこもりやすい押入れ内部の環境も改善

押入れは奥行きが深い(約75〜85cm)ので、クローゼット化しても収納力はそのまま。「和室の収納は使いにくい」という不満を一番解消しやすい部分です。

天井・窓枠|塗装をうまく使うと費用を抑えられる

和室の天井は板張り(目透かし天井など)が多く、クロスを貼るには下地が必要です。一方、既存の板やプリント合板の上から塗装で白く仕上げる方法なら、下地工事を減らして費用を抑えられます。窓枠・鴨居・敷居まわりも、交換せず塗装で色を合わせると統一感が出ます。後ほど紹介する静岡市の実例も、天井・窓枠は塗装仕上げでコストを調整しました。

6畳まるごと洋室化の総額目安

実際のご依頼で多い3パターンの総額と工期です。

パターン総額目安工期
① 床だけ洋室化(畳→フローリング)9万〜18万円1〜2日
② 床+壁・天井(見た目はほぼ洋室に)20万〜38万円3〜5日
③ フル洋室化(押入れ・建具まで)35万〜70万円5〜8日

「全部やらないと洋室にならない」と思われがちですが、印象の8割は床と壁で決まります。まず②までやって、収納や建具は住みながら・貸しながら検討する、という進め方も十分ありです。

実例|静岡市・築40年アパートの和室→洋室(約40万円・7日間)

築40年のアパートの和室6畳を、賃貸募集に向けて洋室へ全面改装した事例です。畳はフロアタイルに、ざらりとした質感の塗り壁は下地から作り直してクロス仕上げに、押入れはクローゼットへ。天井と窓枠は塗装で仕上げてコストを抑えました。解体から完成までの工程を写真でご紹介します。

施工前の和室(畳・塗り壁・押入れ)
① 施工前|畳・塗り壁・押入れの和室。築40年で全体に経年感が出ています。
解体工事(畳撤去後の荒板)
② 解体|畳を撤去すると下地の荒板が現れます。ここで床下の状態を確認し、傷みがあればこの段階で補修します。
下地工事(石膏ボード張り・クローゼット枠組み)
③ 下地づくり|塗り壁の上から石膏ボードを張り、押入れはクローゼット用に枠から組み直します。仕上がりの美しさはこの工程の精度で決まります。
完成したクローゼットの内部
④ 完成(収納)|押入れは仕切り付きのクローゼットに。奥行きをそのまま活かせるので、収納力は押入れのまま使い勝手だけが洋風になります。
完成した洋室(フロアタイル・白クロス・クローゼット)
⑤ 完成(全景)|フロアタイルと白いクロスで明るい洋室に。天井・窓枠は塗装で仕上げ、費用を抑えながら統一感を出しました。
工事内容畳→フロアタイル/塗り壁→クロス/押入れ→クローゼット/天井・窓枠塗装
費用約40万円(税込)
工期7日間
広さ6畳(約10㎡)

総額でいうと前章の「③ フル洋室化」にあたるパターンです。賃貸のお部屋は第一印象で反響が変わります。ほかの事例は 施工事例ページ でご覧いただけます。

マンション・アパートで洋室化するときの注意点

戸建てと違い、集合住宅の和室→洋室リフォームには事前確認が必要なポイントがあります。

  • 管理規約の床材規定 分譲マンションでは床の遮音等級(L-45・L-40など)が指定されていることが多く、使える床材が限られます。規約の確認から始めましょう
  • 工事申請と近隣への挨拶 管理組合への工事申請、上下左右のお宅への事前挨拶が必要な場合があります
  • 共用部の養生 廊下・エレベーターの養生ルールが決まっている物件もあります
  • 木造アパートは階下への音 2階以上の部屋は、遮音シートを挟むなど床の構成にひと工夫すると入居後のトラブルを防げます

こうした手続きまわりは、集合住宅の施工に慣れた業者であれば段取りごと任せられます。当社でも申請書類の作成からお手伝いしています。

DIYでどこまでできる?プロに頼む境界線

「費用を抑えたいので一部DIYで」というご相談もよくいただきます。正直にお答えすると、表面に置くだけの作業はDIY向き、下地に関わる作業はプロ向きです。

DIYでもできること

  • 畳の上にウッドカーペットを敷く(ただし下記の注意あり)
  • ふすま紙・障子紙の貼り替え
  • 既存の枠や建具への塗装(養生を丁寧に)

畳の上にウッドカーペットやフロアタイルを直接敷く方法は手軽ですが、畳が湿気を吸ったまま密閉されるため、カビ・ダニの温床になりやすいのが弱点です。とくに1階や日当たりの悪い部屋、空き家では避けたほうが無難です。見た目は変わっても畳の劣化は進むので、あくまで一時しのぎと考えてください。

プロに任せたほうがいい作業

  • 畳撤去後の下地調整・レベル合わせ(床鳴り・沈みの原因に直結)
  • 塗り壁への下地ボード張り+クロス仕上げ
  • 押入れの解体・クローゼット造作

下地が絡む工事は、仕上がりの差が数年後に「床鳴り」「クロスの浮き」として現れます。費用を抑えたい場合はDIYで頑張るより、工事範囲を絞る(床だけ先にやる等)ほうが失敗がありません。

賃貸オーナー向け|空室対策としての和室→洋室

賃貸検索サイトでは「和室あり」を条件から外す入居希望者が多く、和室のままだと内見の候補にすら入らないことがあります。空室が続いている和室つきのお部屋は、洋室化で土俵に乗せるのが定石です。

考え方としては、「工事費」対「空室期間の短縮+家賃維持」の投資判断です。たとえば6畳の洋室化に40万円かけた場合、空室が2ヶ月短く埋まり、家賃下落を数千円防げるなら、数年で回収できる計算になります(物件の立地・家賃帯で変わるため、実際の判断は個別にご相談ください)。

退去後の原状回復とまとめて工事すると、養生・廃材処分・職人の手配が一度で済み、別々に頼むより効率的です。空室対策の全体像は アパート・空き家リフォームで空室を埋める3つの方法 でも解説しています。

費用を抑える3つのコツ

1. 優先順位をつけて「床→壁→収納」の順で考える

予算が限られているなら、印象が変わる順に手を入れるのが鉄則です。床だけでも部屋の使い勝手は大きく変わります。逆に、収納や建具から始めると「お金をかけたのに和室のまま」になりがちです。

2. 活かせるものは活かす

板張りの天井や状態のいい長押(なげし)は、無理に隠さず活かすと数万円単位で変わります。最近は「和の要素を少し残した洋室」が人気で、デザイン的にもプラスに働くことが多いです。

3. 下地が傷む前に決断する

畳や砂壁は湿気を吸う素材です。下地まで傷んでからだと補修工事が加わり、同じ仕上がりでも費用が上がります。「いつかやろう」の間にも下地は傷んでいくので、迷っている段階でも一度状態を確認しておくのがおすすめです。

放置するとどうなる?費用が上がるパターン

不安をあおるつもりはありませんが、実際の現場でよくあるのは次のケースです。

  • 畳の下の合板が湿気で傷み、根太の補修が必要に → +5万〜15万円
  • 砂壁の剥落が進み、下地からやり直しに → +3万〜8万円
  • 押入れの内部にカビが広がり、解体範囲が拡大

とくに空き家は換気がないぶん進行が早く、1〜2年の放置で「張るだけ」では済まなくなることがあります。実家や空き家の和室は、使う予定がなくても状態だけ早めに把握しておくと、結果的に一番安くつきます。

よくある質問

住みながら工事できますか?

可能です。部屋単位の工事なので、その部屋の荷物だけ移動できれば生活しながら進められます。

1部屋だけ・床だけでも頼めますか?

もちろんです。床だけ先に、という進め方のご依頼も多くいただいています。

賃貸物件のオーナーですが対応できますか?

空室対策としての和室→洋室化はよくご依頼いただく工事です。退去後の原状回復とまとめての施工も可能です。

マンションの和室でもできますか?

可能ですが、管理規約で床材の防音等級(L値)が指定されている場合が多く、事前確認が必要です。規約の確認からお手伝いします。

工事中の音はどれくらい出ますか?

大きな音が出るのは解体(畳撤去・押入れ解体)と下地づくりの日です。集合住宅の場合は事前に近隣へお知らせし、作業時間帯も配慮して進めます。

和室の雰囲気を少し残すことはできますか?

できます。柱や長押を見せたまま仕上げる、一面だけ和紙調クロスにする、板天井を活かすなど「和モダン」な仕上げはむしろ人気です。ご希望の雰囲気をお聞かせください。

費用を分けて、段階的に工事することはできますか?

可能です。印象が大きく変わる床→壁→収納の順がおすすめです。ただし数回に分けると養生や職人手配が都度かかるため、トータルでは一度にまとめるほうが割安になります。

見積もりだけでも大丈夫ですか?

はい、現地調査・お見積もりは無料です。「比較検討の1社」としてのご相談も歓迎です。

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